知の巨人

 グレゴリー・ベイトソンは、遺伝学の開組と言われるイギリスのウィリアム・ベイトソンの子として生まれ、教育を受けました。

人類学者として出発しました。バリ島の人類学的研究でフィールドワークをしています。

 そのようにして、人の行動に興味を持っていました。

 おなじく人類学者のマーガレット・ミードが妻でした。

二人ともサイバネティクスのノーバート・ウィナーの友人で、メイシー財団主催のサイバネティクス会議(メイシー会議)の重鎮でした。
book 「精神と自然」
Mind and Nature
新思索社 3150円
book 「精神の生態学」
Steps to An Ecology of Mind
新思索社 6825円

 ベイトソンの興味の対象は、精神分裂病、ラッセルの論理階型、コミュニケーション、サイバネティクス、人類学、ラマルクや進化論、そして自然の精神まで及びます。

ベイトソンは、知識の広さから「知の巨人」と呼ばれました。
 

 ベイトソンは学問の既製の枠にとらわれず、様々な分野で思索を深めました。

 その思索には、1940年代をわかせたサイバネティクスの影響が色濃く出ています。

 そして、ベイトソン自身もサイバネティクス会議を通して科学に影響を与えました。

 ここではベイトソンの好きだった言葉、「Difference that makes difference 違いを作る違い」と、「認識論」について解説します。

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