これから来るもの

 1978年、今の経済産業省の前身であった通商産業省は、コンピュータ技術者の実力試験として、「情報処理技術者試験」と言うのをやりました。

 当時、IC(集積回路)をハンダ付けしてコンピュータを作っていたわたしも大学生でしたが受けました。

 ハードウェアから入っていったので、ソフトウェアや情報処理は、参考書で学習しました。

 というわけで、統計処理や情報処理には、ちとうるさい。

 正直に言いますと、医学、看護学、介助の分野で取り入れられる科学的手法は、時代に乗り遅れています。

 情報工学の分野の進歩に10年から20年遅れています。

 さらに、取り入れるときに「自分が何をしているのか」を理解しないままに、手法だけ取り入れています。

 このページは「予言」です。これから、医療、看護、介助の分野に入ってくるだろう手法について紹介します。

ファジー理論 まず、これが導入されるでしょう。サイバネティクス・システムに、曖昧さを取り込む考え方です。

ニューラルネットワーク 人間の思考・判断をコンピュータを使い行わせようとする手法です。

データマイニング 重回帰分析などの統計的手法にかけている「決定」という考え方を補います。

 将来、上記のような「手法」を見かけるようになるでしょう。

 しかし、これらはあくまでも「手法」です。問題解決の方法を探る「手法」です。

 このような「手法」を使えば、結果の妥当性が保証されるものではありません。

 人間の判断がなければ、とんでもない結果を出すかもしれません。

 これらはプログラムされてアルゴリズムと呼ばれる、決められた手順を使って方法を探索します。

 人は経験と知識で「発見」します


 これをヒューリスティックheuristicと呼びます。そして、人間は試行錯誤stochasticします。

 大切なものは、「発見(気づき)」と「試行錯誤」です。
(情報工学の学者は人間を忘れていたりします。)