ライヒは、従来の精神分析のやり方と違うやり方をしました。
接触を用いたのです。
話をして治療を進めながら、呼吸を調べるためにクライエントの胸に触れ、体を動かして体位を変えてもらいました。
時には、衣服を脱いで、男性はパンツ一つ、女性はブラジャーとパンティだけを身につけて治療を受けることを求めました。
クライエントに下着を着けただけの状態にして、衣服による習慣的な抑制を取り除き、施術者がクライエントの皮膚に接触することにより筋肉の緊張を低下させるというやり方は、ロルフィングと同じです。
また、エサレン研究所で、シャーロット・セルバーがセンサリー・アウェアネスのセミナーを行っていたときにも、同じような触れ合いを指導しています。
その後、エサレン・マッサージとして伝わっているものは、全裸でマッサージを受けます。
現代であれば、問題にならないことかもしれませんが、ライヒの時代の精神分析医は、もちろん非難しました。
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