クライエントを治癒に向かわせるには、リビドーの滞りを解消しなければなりません。
ライヒは、リビドーは想像の産物ではなく、実存するエネルギーだと考えました。
そのためには、リビドーが実際に体中を移動できなければなりません。
もし、筋肉が固くなっていると、リビドーの移動を邪魔します。
「守ろう」とする人は、身構えます。
筋肉を緊張させて、攻撃に備えます。
「与えない」と思う人は、しがみつきます。
しっかりとつかんで、筋肉を固くします。
「受け取らない」と思う人は、自分を閉じようとして筋肉を固くします。
特定の筋肉がいつも収縮している状態、習慣的な姿勢が、リビドーの循環を障害します。
このような筋肉の習慣的な緊張を、「筋肉の鎧」と呼びました。
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