私は療養病棟の医者ですから、神経症の人を扱おうという気はありません。
しかし、これから紹介する考え方は、普通の生活でも、十分に当てはまることです。
当然なのです。神経症というのは、「全体としての人間」の機能のホメオスターシスが不調になったものですから、普通の人(本当は存在していない。みんなユニークだから)でも、ある極端な状態を経験することはあるからです。
ただ、神経症にならないですんでいるのは、その状態が短時間で、反対側に向かうか、他の人に知られていないだけです。
パールズは、神経症的状態を、4つのパターンで見てみるとわかりやすいといいます。
1. 丸飲み (イントロジェクション introjection)
2. 投射 (プロジェクション projection)
3. 反転 (リトロフレクション retroflexion)
4. 融合 (コンフルーエンス confluence)
難しそうな言葉が並びましたが、ここまで書いたことを知っていれば、内容は簡単です。
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