パールズは、ゲシュタルト療法を広めるために、本を書いていました。
しかし、1969年に書きかけの原稿を預け、ヨーロッパに旅行に行き、そのまま翌年なくなりました。
理論編は完成していましたが、実践編が完成していませんでした。
その実践編を、残されていた資料からリチャード・バンドラーがまとめて完成させたのが、「ゲシュタルト療法(ナカニシヤ出版)」です。
とてもわかりやすい本です。
パールズはこの本の中で、心理学は難しいものではなく、特に専門用語を定義したり覚えたりしなくても、一般の人でも理解できるもののはずだと言っています。
そして、実践したのがこの本です。
さらに、この本は翻訳がよいです。翻訳グループは7年かかって翻訳しています。
疑問は著者(パールズは死んでいるから、たぶんバンドラー)に問い合わせたと言います。
結果的に、普通の人でも良く読めば理解できるものにしています。お薦めの本です。
パールズは自分が広めたゲシュタルト療法が強力なものであることが理解されるにつれて、形だけ真似た療法が広まることを恐れました。
自分の療法をわかりやすく、間違いなく伝えたいと願い、この本を書きました。
というわけで、私が紹介するものは、「私自身が理解したパールズのゲシュタルト療法」です。
けっして、これが正しいというものではありません。
「そんなことして良いのか」と思いますが、どんな学問でも、結局は伝える人が理解したものしか伝えることはできないのです。
すべては、読んだ人の自己責任です。
このサイトを読んでゲシュタルトに興味が出たら、「ゲシュタルト療法」を買ってください。税込みで2650円です。
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