注意 片膝立ちの格好

 多くの人が片膝立ちをするときは、一方の膝をまっすぐ前に出します。

 このような動きはパラレルな動きです。

 このように動くと、両足の間隔が広くなります。

 フランク・ハッチの書いた本のイラストも、このような形でかかれています。

 赤本には修正して片膝が直角に外側に出るように描きました。

 しかし、自分の体で試さない人は、「片膝立ち」という言葉だけで誤解したようです。

 そのような形で写真を載せている介助の本もあります。

 でも、四つんばいから、膝をついている脚をまっすぐ前に出して、片膝立ちをしてから、片足立ち、両足立ちをすると、かっこわるいのです。

 そのうえ、つぎの段階の「片足立ち」に移行するのに苦しくなります。

 もちろん、こんなかっこうでは体が楽なはずはありません。

 形ではなく、「気持ちよさ」で試してみると、片膝立ちへ向かう動きが体験から理解できます。


 もちろん、人間の動きには正しい動きなどありませんから、実生活ではこのアニメーションのような動きをしても良いのです。

 しかし、「基本体位の移り変わり」として学習するには、適切ではありません。

 「回転と伸展」、「回転と屈曲」を理解するためには、きちんと「回転」をしなければなりません。