排泄は文化です。
文化は習慣的行動の集まりです。
文化は「社会の文化」と「個人の文化」に分けることができます。
医療社会の文化は患者さんの「個人の文化」ではありません。
「社会の文化」を守ることで、その社会に帰属していることが証明されます。
「社会の文化」を守ることで、その社会から保護を得られます。
「個人の文化」は学習した結果です。
「個人の文化」は再学習することで、変化します。
患者さんの考え方を強制的に変えることはできません。
患者さんの「個人の文化」と違うことを体験してもらい、考え方を変えてもらうことができるかもしれません。
このような体験から考え方を変えて、行動の変化を引き起こすことを学習といいます。
以上のことから、「介助は患者さんと介助者の再学習の場を作ること」と考えることができます。
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