「のど」の筋肉 2

 舌骨より胸側にも筋肉があります。


 胸骨舌骨筋は胸骨と鎖骨の裏側から舌骨につながっています。

 胸骨甲状筋も胸骨についていますが、胸骨舌骨筋が胸骨についているところより、深いところから出てきます。時に第1または第2肋骨についています。上は甲状軟骨の上の斜めになったところについています。

 甲状舌骨筋は甲状軟骨の上の斜めになったところから、舌骨へつながっています。

 肩甲舌骨筋は細長い筋肉で、肩甲骨から舌骨につながっています。途中で腱になっています。



 この4つの筋肉を舌骨下筋群と呼びます。

 舌骨下筋群も飲み込み(嚥下)のときに働きます。

 舌骨上筋群がいっしょに働けば、上に引き上げられた舌骨を、飲み込みの最後で下に引き下げます。

 肩甲舌骨筋は舌骨が固定されているときには、肩甲骨を引き上げます。だから、ちょっとだけ呼吸を助けます。
 でも、本来飲み込みに使う、この筋肉を使って呼吸しようとする人は、いつも呼吸に使っている筋肉だけで十分呼吸できない人です。
 ですから、肩で呼吸している人は、命が危ない人です。


 甲状舌骨筋は舌骨が固定されていると、甲状軟骨を引き下げます。ごめんなさい。誤植でした。引き上げます。(2006/12/01修正)