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私のやり方 | ||
「こうやりなさい」というものはありません。 すべては相手と自分の「動きの能力」の程度によるからです。 参考例として載せます。 まず、対象は端座位になれる人で、「端座位の側方移動」か「立ち上がり」を介助したい場合です。 準備運動として行います。 まず、端座位になって、両足の裏を床につけてもらいます。 靴は履いていても大丈夫。 「足の9カ所」の上にわたしの右手を当てます。 わたしの左手を、相手の足首、脛、膝などに当てます。 そして、相手の下腿の重さ+わたしの体の重さの一部を私の右手から相手の「足の裏」を通して床に流します。 大切なのは形ではありません。 「足の裏のここを通って重さが流れている」と相手が感じるようにつとめます。 自分の足を動かしたときに、動いた筋肉と同じ筋肉が相手の中で動くように、こちらの体全体を使うことが大切です。 そのためには、相手の下腿に左の前腕を巻き付けるようにして動きを伝えることもあります。 右手で足先を持ち上げて、踵に重さをかけたりします。 キネステティクで「接触と動きはコミュニケーション」と教えられるとおり、「接触と動き」が大切です。 このようにすると、被介助者は自分の足の裏の感覚に気づき、腰の筋肉まで使って足の裏で床をつかむことを学習するかもしれません。 一回では学習できないかもしれません。 でも、「端座位の平行移動」や「立ち上がり」は日常生活の中で何度も使う移動です。 何回でも練習するチャンスはあります。 もし、「内の施設ではそんなことをやってる時間はない」と思うのでしたら、被介助者にとって足りないものは、筋力ではなく「学習する時間」なのかもしれません。 ダウンロードのページの「6.歩く前に」から、実際の場面をムービーとしてダウンロードできます。 |
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