幸福と介助


 ある日、優秀なナースである友人と話していたときに、その友人が「幸せになりたいよね」と言いました。
 
 「では、その幸せとは、どういうことなの」と問うてみました。

 「えっ、・・・?」

 「言葉で定義できないのなら、どんなときに幸せと感じるかを考えてみると、役立つかもしれない。

 自分が幸せと感じるときは、どんなときかを並べてごらん。

 それから、整理してみよう。」

 「まずは、おいしいものを食べているとき。

 それから、仕事をして疲れ切っていても、結果に満足して、お茶を一杯飲んだとき。

 ジムに行って、へとへとになった後で、水を飲んだとき。

 友達と会って楽しいとき・・・。」


 「そう、そういうときに幸せだと感じる。

 たいていの人は同じだと思う。

 では、それらの状況に共通することはないだろうか?」

 「えーと・・・、何かをしたとき?」

 「そうだね。何かをした後に幸せだと感じているね。」

 「ほかには・・・?」

 「うーん、わかんないわ。」

 何を幸せと感じるかは、一人一人違うと思う。

 みんなに共通する定義はないかもしれない。

 だから、わたしの考えを参考にしてもらうのがよいかもしれない。」