|
次に行きます。1941年にヤコビーが語った言葉です。
|
子どもにたいていのことを自分で行なうということを「学習」させるために、大切なことは、赤ん坊のときに「動き」を邪魔しないことと、もう一つは、たとえば座ったり立ったりするときに、助けないことなんだ。
そうすると、子どもは自分のために何かを「学習する」という自分の能力に自信を持つようになる。
そして、いつも人に助けてもらうとは考えなくなる。
|
21世紀になっても、人間性教育とか、自立性の教育と叫ばれます。
60年前にヤコビーのような人がいたのに、未だに「知識」を与えるだけの「教育」から逃れられない人間の習慣は賢いこととは思いません。
ヤコビーやギンドラーは、「気づいた」人たちでした。
「今、ここで」自分が何をしているのかを気づいていることが大切だということを、子ども達やおとなに体験を通して教えたのです。
「人間には、自ら自らのために学習するという能力がある」というのは、サイバネティクスでも同じです。
人間性というものは、計算して予測できるものではなく、自由な意志で行動する本質なのです。
|
|
|