あなたが何かを「学習した」と思ったときには、必ず2つのことを学習しています。
実際に体験して学習したことと、そのように「体験して学習することができる」ということを学習しています。
このように、一次学習と同時に二次学習をしていると気づきながら学習する人は伸びます。
一つのことだけでなく、いろいろなことを理解できます。「一を聞いて十を知る」と言われます。
「一つめの外国語を習得すると、二つめの外国語は楽に習得できる」と言われます。
一つめの外国語を習得するときに、「外国語を習得することができる」という二次学習をするからです。
私の経験では、このときの二次学習は「母国語の思考構造は仮のものである」ということを理解することです。
英語を初めて習うと、主語が必須だったり、三人称単数現在の語尾変化にとまどいます。
英語を習得するという一次学習を終えてみると、日本語も英語も自分の考えていることを表現する手段であることがよく分かります。
英会話で大切なのは、語彙や文法知識ではなく、「表現したいもの」を心の中に持っているかどうかです。
これがないと、ただのイングリッシュ・スピーキング・マシンになってしまいます。
このように英語の習得という一次学習の時に、「これは表現手段の獲得だ」という二次学習をすれば、ドイツ語でも、スペイン語でも、韓国語でも「習得できる」ということを学習できます。
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