統計的有意差が出ただけで、エビデンス(科学的根拠)があるとしてはいけません。
それは、まだ科学になっていないものです。
有意差が出た結果は「仮説のもと」です。
そこから「理屈付け」をして、実践で確かめなければなりません。
これはまだ実証されていない段階です。
研究室の中なら、実験と呼ばれるものです。
最近、統計的データからガイドラインを作り、それに従うことがEBMであり、科学的治療であるかのように言われます。
しかし、それはまだ科学になっていないのです。
まだ実験的と呼ぶべきものです。
実践での検証と仮説の修正がくり返されて、新たなパラダイムの形成が自然に起こることが「科学」です。
このようにして、現実を説明するのに妥当だと多くの人が認めるようになったときにパラダイムの転換が起こります。
それまでより妥当に見える「科学的理論」になります。
しかし、それでもそれが「真実」かどうかはわかりません。
それには科学の歴史を見るとわかるでしょう。
|