科学の芽は・・・

 アルキメデスは、国王に王冠が純金かどうかを確かめる方法を考えろと言われました。

 風呂に入っているときに、水があふれるのを見て、「Eureka(見つけた)」と叫びながら、裸で外に駆けだしました。

 これが、アルキメデスの原理、「浮力の原理」の発見でした。

 浮力の原理は簡単に、日常生活でも検証され「科学的」と見なされています

 ニュートンは万有引力の存在に気づきました

 「万有引力の法則」は、リンゴ以外のものも落ちることが簡単に証明されますので、「科学的」と見なされています。

 最近では、「銀行の信用」、「警察の威信」なんてものも落ちています。


 20 世紀初頭、電磁気学の理論的な帰結と、力学の理論的な帰結が矛盾することが物理学で問題になりました。

 
これを解決しようとして、いろいろな研究がされました。

 その結果としてアインシュタインが特殊相対性理論を提唱しました。

 時間は縮むが、光の速度は不変と唱えました。

 マイケルソン・モーレーの実験(実はアインシュタインの発表より20年くらい前に行なわれていた)で、光の速度は不変であると証明され、特殊相対性理論は「科学的」と認められました。

 相対性理論は、力学を書き換え、「万有引力の法則」も万能ではないことを証明しました。

 今までの話の中に、「科学的」というものの本体が隠されています。