ここでちょっと、夢について解説しておきます。
後で役立ちますからね。
フロイトは夢を重視しました。
エスは常に無意識の中にあります。
決して意識されることはありません。
エスは自我に包まれ、超自我の鎧に固められているからです。
しかし、眠ってしまうと、超自我も自我もエスを抑えることはなくなります。
エスは自我の保護をはずれ、超自我の鎧の隙間から、外側に触手を伸ばすのです。
ただ、外界とコンタクトをとれる自我や超自我はありませんから、体を動かして行動はできません。
頭の中だけで、ものごとは進みます。
けっして、外側の世界に変化を及ぼすことはないのですが、そのときの「感覚」は記憶に残ります。
これが「夢」です。
夢の世界のなかでも、自分が普段使っている感覚が使いやすいものです。
ですから、いつも愛用している視覚により夢は感じられます。
「夢を見る」のです。
もし、目の見えない人であれば、「夢を触る」、「夢を嗅ぐ」ことが主になるでしょう。
もちろん、目の見える人でも、聴覚や触覚を使えますから、夢の中でも声を聞いたり、触れたりすることもあります。
頻度は少ないですが。
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