「全体」とシステム
排泄というと、排便と排尿をさすことが多いです。
しかし、ここでは「人間」という生き物の性質として考えてみます。
生物をバラバラに解剖することができます。
しかし、解剖してバラバラにした内臓や骨格、筋肉、皮膚を元のようにつないでも生きることはありません。
たとえ、エイリアンでも無理です。
「生きる」ということは、内臓、骨格、筋肉、皮膚という構成要素を集めただけ以上のものです。
このような観察の元に、生物学者のフォン・ベルタランフィは、「生きている」ものは「部分」を集めた以上の「全体」としての働きを持っていると考えたのです。
そして、構成要素からなり、機能している「全体」をシステムと呼ぶことにしました。
これが「一般システム理論」と呼ばれます。
現在では、システムというと「工学的」な感じを受けますが、実は「生物はなぜ生きているのか」という疑問から、生まれた言葉です。
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