うなづく動き

 うなづくときには、後頭顆と第一頸椎(環椎)の間の関節面が摺り合って、頭が動きます。

 後頭顆と第一頸椎の関節は耳の穴の下縁の後頭部側にあります。

 左のアニメーションをよく見て、自分の頭に触れてください。

 耳の後ろを触ると、下に向かってでっぱった骨があります。乳様突起と呼びます。

 アニメーションをみて、で示した両方の乳様突起に指先を当てて、ゆっくり小さくうなづいてみてください。

 首と頭の境目で動いていることがわかるでしょう。

 首を両手で押さえても、うなづくことができます。「うなづく」動きは、首の骨ではなく、首と頭の境目で起こるからです。

 上下約15度の範囲は、この関節で動きます。


 「はい」とうなづいているとき、あなたは首と頭の境目の関節で、頭を動かしています。

 では、「あれっ、それはどうかな?」と疑問に思って、「小首をかしげる」とき、あなたは頭を「どこから、どのように動かしている」でしょうか?