「90度ルールの誤り 1 」では、座位を横から見たときの「90度ルール」に振り回される誤りについて書きました。 この項では、人間が座るためには、形ではなく「感覚と機能」が重要であることを述べたいと思います。 そのためにまず、あなた自身が自分の体で「座っていること」について実験してみることが必要です。 「90度ルール」を提唱した看護学者の誤りは、自分の体の感覚を信じなかったからかもしれません。
まず、左のイラストのように座ってください。 股関節で屈曲して、骨盤を前に倒し、お辞儀します。 そこで両足の裏全体で床に触れてください。 その足の裏からエネルギーが入ってくるかのように想像して、骨盤を起こして、元に戻ります。 簡単です。 試してください。 そして、自分の体のどこに重さがかかり、どこで骨盤を動かしているのかを感じてください。 この動きの「楽さ」を覚えておいてください。