ストーマケアと心理


 同じことは、患者さんにも言えます。

 カール・ロジャースは、クライエント中心療法を提唱しました。

 クライエント中心療法というのは、「クライエントを中心にして振り回されなさい」ということではありません。


 クライエントの問題の解決は、クライエントの外側にはない。

 クライエントの中にあるから、問題をクライエントを中心に考えなさい。


 これが絶対に正しいとは言えません。

 問題解決を「構造」に求めなければならないこともあります。

 しかし、たいていの問題は、患者さんの中に解決法ができています。

 多くの人が「助言がほしい」と言うとき、本当にほしいものは「後押し」だったりします。