20世紀の中頃に、実存主義の教祖のようになっていたサルトルに、疑問をぶつけたのがレヴィ・ストロースです。
この人は哲学者ではなく、文化人類学者です。
アメリカ、ヨーロッパ以外の文化、とくに未開といわれる部族社会を研究しました。
未開といわれる部族には、キリスト教から派生した哲学とは違う哲学があることを指摘しました。
個人ではなく、部族全体として活動する哲学です。
インディアンが森やオオカミと共存する道を選ぶような哲学です。
「人間は、自分を包む構造と共に生きている。自由意志ではなく構造に従った決定をしている」と言いました。
構造主義と呼ばれます。
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