フロイトは「不安には2つある」と言います。
ひとつは、「期待不安」です。
未来は確定できないのに、「確実な未来」があると期待することで、不安になります。
どんなことをしても、確証を得られないからです。
人は生きているだけで不安になる存在なのです。
ハイデカーという哲学者は、
「人はマニュアルも、行動指示書も持たずに、この世界に生まれてくる。
自分が何をするべきかを明確に指示する者はいない。
手探りで生きていかなければならない。
人間が存在すること自体が不安なのだ」
と言いました。
これをハイデカーは「実存的不安」と呼びました。
フロイトも同じことを言います。
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