フレーム 

フレーム

 前のページで、空白の「フレーム」を見たときに、驚きませんでしたか?

 多くの人はフレームを見ると、「そこには、何かが書かれているはずだ」と思います。

 コミュニケーションでも同じことが起こります。

 ある空間的な状況があると、そこには、ある特定のコミュニケーションが期待されます。

 介助についての講演会場では、聴衆は講演を期待しています。

 けっして、そこでトランペットの演奏を聴いたり、マジックを見たりするとは思っていません。

 コミュニケーションには、「フレーム」があります。

 もし、そのフレームの中に空白しかなければ、それもコミュニケーションになります。

 前のページには、「フレームがあると、コミュニケーションを期待しているでしょう?」というメッセージが込められていました。

 フレームの存在は「非言語的コミュニケーション」ですから、こめられたメッセージの理解は「受け手」の経験・知識・記憶に大きく左右されます。

 ここに書いたように「言語的コミュニケーション」で補うと、良く理解できることもあります。