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システムは外部からの干渉を嫌い、自己保存する性質があります。
つまり、システムは基本的にそれだけで独立しているものです。
しかし、この「独立」というのは、一つのものを、ある面から見たときのシステムの特性です。
分かりづらいですね。たとえば、太陽系を見ます。太陽系は一つのシステムです。
太陽を中心にして、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、さらに小惑星が、重力というインタラクションでつながった大きなシステムを組んでいます。
上にのべたように太陽系を重力の視点から見ると「閉じて」います。太陽系以外の要素を考えなくても、太陽や、各惑星、衛星、小惑星の動きはシステムの中におさまっています。
しかし、これを「銀河系」というものから見ると、話は変わります。
太陽系全体が銀河系の中でどのように動くかを加味して惑星の動きを見ると、太陽系だけでは理解できません。
このような見方をすると太陽系は「開いて」います。太陽系以外の影響を受けるシステムです。
「閉じているシステム」とは、その中だけで完結しているシステム
「開いているシステム」とは、その中だけでは完結していないシステムです。
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