キネステティクと心理療法Valid HTML 4.01!

 キネステティク自体は、心理療法ではありません。

 心理学で博士号を得たレニー自身は、「わたしは心理学は嫌いだ」と言っていました。

 「でも、書かれた本にはキネステティクに心理学を取り入れるのに、レニーが貢献したように書かれているけど・・・」と尋ねました。
 
 すると、「それは私以外の誰かが、勝手に書いたもの」とフランクのほうを見ました。

 というわけで、キネステティクと心理療法に直接の関係はありません。


 初期の心理学には実験心理学と、精神分析を唱えたフロイト、性格分析のライヒがいます。

 その後に出たマズロー、ロジャース、エリス、パールズは、心理学の第3勢力と呼ばれます。

 人間性、人間の主体性を強調します。


 キネステティクは「人間性」を高めるために「動き」をコミュニケーションのツールとして教育しています。

 人間性を重視する心理学とキネステティクは、心と体から同じことを考えます。

 ですから、キネステテイクの中に直接的に心理療法として現れなくても、「動きがコミュニケーション」であることを知ると、心にも変化が現れます。

 自分の周りで起こっていること、パールズが「現在」とか「ゲシュタルト」と呼んだもの、エリスやロジャースが「今、ここ」と言ったもの、センサリーアウェアネスでセルバーが、"Being all there"と言ったもの、一般意味論で「外側の世界 out there」と呼ばれるもの、これらは同じものを示しているようです。

 これらを「感じてほかの人と一緒に動く」ことをキネステティクで学習することができます。

man_trapped_box キネステティクの学習は結果的に、「今、ここで、周りの人間とともに行動し、そのときに起こっていることを感じ、自分の行動を調整する」ことに結びつきます。

 心理療法は、社会生活で問題を持つクライエントに、問題点に気づかせ、社会に対する「考え方」を楽なものに変化させることを手伝います。

 心理療法もキネステティクも、自分が先入観で周りに作っていた障害に気づかせてくれます。

 その解決策は自分の中にあります。

 ですから、

 「キネステティクを学習したら、自分の心が楽になった。

 自分の勝手な思い込みによる動きが自分を苦しめていた
ことがわかった」

 と言う人が出てきます。

 文章だけでは、わからないでしょう。

 キネステティクのセミナーがあれば、参加してください。

 また、センサリー・アウェアネス、アレクサンダー・テクニーク、フェルデンクライス・メソッドも体験してみてください。

 ここのサイトで書かれていることの「意味」を「体験」から知ることができます。

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