「肘をついた腹臥位」から座る
 さて、最初の実験に戻りました。

 「肘をついた腹臥位」から座るまでの動きの一部をアニメーションにしました。

 左のアニメーションは一例です。

 これが正しいというものではありません。

 このようにもできるという例です。

 この例では、上肢に重さを流しているときは、右の前腕の肘から小指の先まで、尺骨側が床についています。

 もし、この部分を床につけずに、体を起こそうとすると、ちょっと難しいことをしなければなりません。

 キネステティクで後面とは、重さを支えるという働きをする部分です。

 私の右の前腕は、「Deep Back Arm Lineが上肢の後面だよ」と、訴えかけてきます。


 ここに書いてあることは、すべて、私の体から学習したことです。

 あなたの体では違うかもしれません。

 かならず、自分の体で試して、自分のキネステティクを感じ、作ってください。

 あなたの感じたものを他の人に伝えるときに、キネステティクの6つの概念の言葉を使うと、伝えやすくなるかもしれません。

 キネステティクは、考えるためのツールであり、伝えるためのツールです。

 ツールですから、使わない人は使えません。

質問

 「肘をついた腹臥位」から座るときに、右手の親指側は、何をしているでしょう?