このためのエネルギーや材料は血液によって運ばれます。
心臓に負担をかけます。
酸素もほしい。
肺に負担をかけます。
もちろん、入浴により体温は上がっているでしょうから、体全体の活動もアップし、ますます心臓、肺への負担は増えます。
負荷が増えて、爆発寸前のボイラーのようになっているかもしれません。
若い人は、入浴すれば気持ち良くなるでしょう。
しかし、目の前にいる患者さんにとって入浴は苦痛なのかもしれません。
上に述べたことが、あなたの体の中で起こってくるとしたら、ちょっと、嫌でしょう。
「お風呂嫌いの患者さん」は、今までの人生の中で、上に述べたことを体験し、学習したのかもしれません。
このように理解すれば、単に「人間には体をきれいにしたいという基本的欲求がある」という「社会の文化」を押しつけることはしなくなるかもしれません。
上に述べたような体の変化のどれかを少なくする工夫をできるかもしれません。
入浴方法、入浴時間、入浴剤などを工夫することで、患者さんが交渉に応じてくれるかもしれません。
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