排泄について

ベルサイユの朝顔

 話を語学から人間の排泄に戻します。


 ベルサイユ宮殿には、備え付けのトイレは皇帝用のトイレしかありませんでした。

 つまり、ベルサイユ宮殿では朝顔は貴重品(注)。

 舞踏会に来たお客さんは、自分専用のオマルを持参し部屋の隅で使っていました(ここに写真あり)。

 宮殿の庭園にもトイレはなく、紳士淑女は庭の片隅で用を足しました。

 女性のスカートが大きく広がっていたのは、そのせいかもしれません。



 ヨーロッパのホテルに行くと、ビデ Bidet があります。

 わたしはビデを初めて見たとき、何に使うものかわかりませんでした。

 外国のサイトを見てみると、洗面に使ったり、足を洗ったり、赤ん坊に入浴させたり、犬や猫というペットを洗ったりした体験が書かれています。

 でも、そんなことはやらない方がよいです。

 あれっ、これはトイレよりも入浴に近いかもしれない?


(注)解説 縦置き式の小便器を「朝顔」と呼びます。ここでは、草花の多いベルサイユ宮殿でも「朝顔」はなかっただろうという高級なしゃれです。

 うーん、解説するとおもしろくない。