排泄について

 体にとっての「材料」は建物にとっての建築資材のようなものです。

 鉄骨、コンクリート、壁紙、床材。

 これらのものを集めてくるだけでは、建物はできません。

 材料をちょうど良いところに持って行くための「エネルギー」が必要です。

 このエネルギーは電気や発電機の燃料の形で、建築現場の外から運ばれてきます。

 人間のシステムについても同じです。

 体の成長や維持に使われるエネルギーは体の中でわいてくるものではありません。

 体の外から取り込んだ食物を分解して、エネルギーをとりだします。

 このエネルギーが、グルコースや脂肪、アデノシン3リン酸という化学物質の形で貯蔵されたり運搬されたりします。