顎関節は「緩い関節」です。どんな方向にも動きます。

 どんな方向にでも動くということは、支持性がないということです。
 
 ですから、顎に手を当てて頭を支えると、支持性のない顎関節に重さをかけることになります。これでは顎関節が傷みます。

 頭を手で支えるなら、頬のところの出っ張った骨、頬骨(きょうこつ)に手を当てましょう。頬杖(ほほづえ)です。

 そうすれば、楽に頭を支えられます。

 このときに、胸の重さを首から頭にかけたりしてはいけません。

 胸の重さは骨盤にかけるものです。首からつるすものではありません。

 また、間違えて手を顎関節に当てないようにもしましょう。ご注意。

 大切なことは、 「自分が顎に、今、何をしているか」 に気づくことです。