下肢は骨盤とつながっています。

 下肢のつけ根は大腿骨頭と呼ばれるボールのような塊になっています。

 大腿骨の上端として大転子をふれることができます。

 この塊が骨盤にはまっています。

 大腿骨頭を受け入れるへこみを寛骨臼(かんこつきゅう)と呼びます。

 寛骨臼は深くありませんから、大腿骨頭はいろいろな方向に動けます。

 大腿骨頭の周りを靱帯が取り囲んでいるので、簡単には脱臼しません。

 このアニメーションの右の股関節には靱帯をつけてあります。

 

 寛骨臼と大腿骨頭が股関節を作ります。

 股関節の周りには、靱帯や筋肉がたくさんついています。

 とくに、おしりについている大殿筋と股関節の横についている中殿筋、大腿の前面にある大腿四頭筋が大きな筋肉です。

 これらの筋肉に覆われているので、股関節は体の表面からふれることはできません

 下肢を動かすと股関節の位置を感じることができます。