脊柱の上には頭がついています。
首の前と後ろの筋肉が、脊柱の上で頭を動かしています。
逆にいえば、その筋肉が頭の下で脊柱を動かしています。
ですから、首の筋肉の緊張を必要最小限にして脊柱の動きを許すことで、呼吸は楽になります。
また、脊柱の下には下肢がついています。
下肢と骨盤・脊柱は、深部の腸骨筋、大腰筋、背部の脊柱起立筋、股関節周囲の筋肉、大腿の筋肉などの多くの筋肉でつながっています。
下肢の筋肉の緊張も必要最小限にして脊柱の動き、つまり骨盤の動きを許すことが、呼吸を楽にします。
下肢の筋肉の緊張を必要最小限にすると、呼吸に伴って下肢全体が動くと感じられるかもしれません。
「足の先まで息が入る」と感じられたら、人間として「本当に呼吸している」ことになるのかもしれません。
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