ライプを楽しむ  

コラム
 昨夜、なじみのスナックに行きました。

 マスターひとりでやっているお店で、マスターがサックスを聞かせてくれます。

 わたしはジャズの勉強のために、聞きに行きます。

 たまたま、昨夜はミニライブをしていました。

 ヴォーカルとピアノのデュオでした。

 早い時間でしたから、お客さんも全部で5人という状態でライブが始まりました。

 マスターがサックスで加わり、3人で始まりました。

 その日来ていたデュオはマスターと競演するのは初めてです。

 この業界では当たり前です。交響楽のように練習することはありません。

 いつでも本番なのです。

 マスターから、プロの人たちのそういう話を聞いています。

 演奏が始まっても、かなり大きな話し声が聞こえます。

 ライブが始まったことも気がつかないように、若い男が連れの女の子に話しています。

 しばらくは我慢しましたが、いっこうに止まらないので、お願いに行きました。

 「演奏が聞こえないので、静かにしてください」と丁寧に頼みました。

 怖い声で。

 すぐに静かになりました。

 そこへ10人ほどの団体が来ました。

 この団体がまたしゃべり始めます。

 なかで女性2人がしゃべりっぱなし。

 あきらめました。

 その団体の誰も、おしゃべるな女性に注意しないところをみると、その団体全員、自分は演奏しない人です。

 自分が演奏しない人は、ライブがコミュニケーションであることに気づかないと思います。

 でも、このコラムを読んだら、ライブ中はしゃべらないようにしてください。

 そうしないと、怖い声で「演奏が聞こえないので、静かにしてください」と丁寧に頼まれるかもしれません。

 自分のやっていることに気づく
ことが大切です。

 そうすれば、他の人がやっていることにも気づくかもしれません。


 生の音楽が聞こえたら、上手下手を問わず、じゃまはしないことです。

 自分が何かを話しているときに、全く無視されて、違うことを言われたらいやでしょう。

 ですから、自分が生きていくために、話を聞いてもらうために、「生の演奏」をじゃましてはいけません。

 話をしたいときは、終わるまでまち待ちましょう。

 嫌いな音楽でしたら、その場を素早く立ち去ることもできます。