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では、「言葉によるコミュニケーションの辞書」はどのようにしてできるのでしょう?
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この辞書には「内言」が書かれています。
ヴィゴツキーの「内言論」で言われたのは、「外言」と「体験」が「内言」に意味を与えるということです。
体験とともに「外言」が与えられると、その「外言」が示している内容が分かります。
その「外言」が「内言」になると、この「辞書」の見出しの「言葉」に、「体験」で得られた「意味」を書き加えていくことになります。
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この「言葉によるコミュニケーションの辞書」は脳が発生したときからの「体験」から作られています。
前のページのイラストでわかるように、この辞書を使って「言葉」を翻訳する限り、「言葉」だけでこの辞書に書かれている「意味」を書き換えることはできません。
「一般意味論」では、「地図の地図を作る」と言われたことです。
地図を書き加えても土地はできません。
ウィトゲンシュタインは「言葉で言葉を定義する」ことのほかに、ものごとを直接示すこと=「直示」で言葉を定義できることを示しました。
「直示」とは「体験」に他なりません。
「言葉によるコミュニケーションの辞書」は、「体験」で書き換わります。
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言葉によるコミュニケーションだけでは伝わらないことの実例 |
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