自己の認識
 

 AはBとのインタラクションにより、「自分の行動」を知ることができます。

 先のページの場合、BはAにとって、外界=環境です。

 Bと同様に環境となる要素はたくさんあります。

 机も床も、さらには風も空気も等しく環境を構成し、触覚を通してAとインタラクションしています。

 そして、それらすべてとのインタラクションとフィードバックで、Aは自分の行動を知ります。

 つまり、「生きているシステム」は環境とインタラクションすることで、自己が何をしたかを知ります。

 もし、Aが自分の行動に対して、フィードバックを受けなければ、自分が何をしたのかを知ることはできません。

 「生きているシステム」は環境とのインタラクションとフィードバックで、「自己の存在」を確認します。

 つまり、「生きているシステム」は、環境といっしょになって、サイバネティクス・システムを作ります。