閉じたシステム

 さて、「生物」とはどんなシステムなのでしょう?

 一般意味論」のページに書きましたが、人の「内側の世界」には「外側の世界」がそのまま入ってくるのではありません。

 「外側の世界」の物理化学エネルギーが「感覚」により、「内側の世界」の「変化」となります。

 この「変化」は「内側の世界」の「情報」です。

 (もし、一般意味論を読んでいなければ、このページの後に「一般意味論」に飛んでください。)

 人の「内側の世界」は「外側の世界」の「情報」の作用を直接には受けません。

 人の「内側の世界」は「情報について閉じている」状態です。


 物理化学的エネルギーは、「外側の世界」から、直接、「内側の世界」に入ってきます。

 食事をすれば、化学的エネルギーが入ります。

 この化学的エネルギーが新陳代謝の原動力となり、システムを維持する源となります。

 また、食事は体の維持に必要なタンパク質を取り込む手段でもあります。

 食事により体の構成要素である臓器、筋肉、骨を作り、維持できます。

 つまり、
生き物=「生きているシステム」とは、
情報」については「閉じているシステム」で、
「エネルギー」については「開いているシステム」です。
です。

 ここで、「エネルギー」と書いたものは、「物質とエネルギー」と言っても同じです。

 アインシュタインの相対性理論で、物質とエネルギーが同じものであるとわかっています。
システム理論 終了