統計学の落とし穴

 まずは、統計学を利用したときに犯しやすい誤りについて解説します。

 わたしは医者になって2年目に統計学の通信講座を受けました。

 医者の仕事が終わって、ふらふらで家に帰って眠い目で教科書を読む。

 すぐ、ぼーっとして眠ってしまいました。

 というわけで、1年の講座を2年かけて修了しました。

 ひとより、年月かけた分、勉強しています。


 小学生を男女一緒にして、算数のテストをします。その後で、「足の大きさ」をはかります。

 算数のテストの点数と、「足の大きさ」のグラフを描くと相関関係があります。

 「足の大きい子ども」の方が、算数ができます。

 男でも女でも「足の大きい子ども」のほうが「足の小さい子ども」より、算数のテストの点数はよいのです

 日本中、どこの小学校でやってもそうなります。

 なぜでしょう?

 ちょっと、時間をとって、その因果関係について考えてください。
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