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自我が「・・・をしたい」と望んでも、厚く覆う超自我が自我の行動を許さないことがあります。
フロイトは、性的な行動を主に取り上げます。
超自我によって実行を阻止された自我は、エスから得たリビドーを消費できません。
これが「抑圧」です。
抑圧されると、リビドーはエスに戻されます。
そして、自我の抱えた欲求は超自我に抑え込まれて、意識に登ることなく、無意識の中に押し込まれます。
無意識という闇の中で、自我から戻されたリビドーがエスの中にたまっていきます。
このリビドーが、昇華や置き換えで消費されれば、問題は起きません。
しかし、これがどんどんたまっていくと、ある日、リビドーが爆発的に自我に流れ込み、超自我の圧力を跳ね返して表現されます。
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「えーっ、あんなよい子がどうしてそんなことをしたの!?」
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そう、超自我が自我を抑え込んで、社会にうまく適合したかのように振る舞っていたから、「よい子」に見えたのです。
しかし、「よい子」の中では、無意識という闇のなかでリビドーの強烈なエネルギーがたまっていたのかもしれません。
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