エスが小さくなると、リビドーという「心のエネルギー」を作る場所が減ります。
結果的に、リビドーの産生が減少し、生きていく心の力が減ります。
無気力になり、神経症になります。
自我が小さくなると、エスと超自我の両方がぶつかり合い、心の中の葛藤が激しくなります。
これも神経症になります。
超自我がとても少ないと、超自我とエスを介在するものとしての自我の役割が薄くなります。
自我は、もともとエスと超自我の調整のために、エスの一部が変性したものです。
ですから、超自我が薄くなると、エスは超自我に対抗する自我を少なくします。
そして、エスが行動を支配することが多くなります。
エスには道徳も現実もありませんから、反社会的な行動をとるようになります。
社会的に犯罪と見なされることも行うようになるかもしれません。
結果的に、超自我がとても少ないと、社会的に適合できません。
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