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今の教育では、成功体験を強調します。
くじけないように成功させて、達成感を感じさせて、やる気を出させようとします。
「成功」から学ばせようとしています。
でも、成功だけでは「学習」できません。
「どうやって成功したのか」が分からないからです。
学生には、「ちいさな失敗」をさせるべきです。
ちいさな失敗をすると、どうしたら失敗するかを知ります。
そうすれば、それをさけることを「学習」できます。
その結果、成功するかもしれません。
でも、学習のプロセスでは成功は目的ではありません。
学習のプロセスの目的は「失敗すること」です。
「学生に悲しい思いをさせたくない」という教育者の「思いこみ」は、今、そこで起こっていることを見えなくさせているかもしれません。
「学習」のプロセスで、たまたまうまくできたという成功は何の役にも立ちません。
失敗に「気づき」、改善する手段を「発見」したときに「学習」できます。
ですから、学習はstochastic 試行錯誤と heuristic 発見で生じるのです。
言葉を教え、知識を教え、ハウツーをたたき込み、マニュアルを用意することが「教育」ではありません。
人間という「生きているシステム」は自らの内部の欠乏に「気づき」ます」。
体験により「外側の世界」の一部を取り込みます。
「内側の世界」を拡充します。
「自発的」に「状況」に適合・変化できます。
「教育」とは、そのための「環境」を整えることです。
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人間は環境とのインタラクション(体験)から「学習」します。
「教育」は学習環境の整備であり、教師は環境の一部です。
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あっ、信用してないね。
それでは、次に教育心理学がどのような変遷をしていったかを探ってみましょう。
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