介助における力


 「時間」と「空間」について、「内側」と「外側」を考えました。

 「力」についても、「内側の力」と「外側の力」を考えるとおもしろいです。

 
実験 力を感じる

 肘を曲げます。

 筋肉に「力」を入れて、力こぶを作ります。 

 そのときに、肘を動かさないでください。

 力を抜いて、机の端に手をつきます。

 「力」を入れて机を押してずらします

 力こぶを作ったときと、机を押したときの「力」の違いに気づいたでしょうか?

 机を押してずらしたときには、自分の体の外に力を加えています。

 その力は、自分の「外側の世界」に影響を与えています。

 自分の外側に影響を与える「力」は「外側の力」です。

 そして、机は床との間に摩擦があるので、簡単に滑りません。

 自分が押す力に抵抗している机から、あなたは「力」を加えられています。

 「外側の世界」から自分にかかってくる「力」も「外側の力」です。