1920年代にラバンはダンスの振り付けなどの人の動きを記録する方法(Choreography)を開発しました。

 これはラバンの名前をとり、ラバノーテーションlabanotationとして現在も伝えられています。

 ここに示した図が、ラバンの作ったダンスの動きの表記法です。

 下から上に読みます。四肢、体幹の位置、動きが記号で示されています。

 バレーの場面ごとに一人一人のダンサーの動きを、このように記録しておくことで、ビデオがない時代の振り付けも再現できます。

 また、全員の動きをリズムに合わせて、チェックすることができます。

 バレー以外のさまざまな職業の人もラバンから動きについて教えてもらおうと集まりました。

 それらの人々のために、Laban movement center が設立されました。

 しかし、ナチスの時代が来ると、ラバンのリズムと動きの再教育は続けられなくなり、1938年ラバンと生徒達はイギリスに逃げました。

 イギリスでは、ダンスと仕事の動きの基礎について飛躍的に理解が深まりました。