人間を見てみましょう。
建築現場と同じように、体の中でも、何かを作るときに捨てることがおこります。
材料とエネルギーを取り込むために、食物を腸に入れます。
野菜はビタミンや炭水化物を含んでいます。
消化液がそれらを溶解し腸壁を越えて血液の中に吸収しやすくします。
いわゆる栄養を消化し吸収します。
その栄養を包んでいたセルロースは消化されません。
セルロースはそのまま腸の中を押し進められ、捨てられます。
栄養を運ぶ血液の中には、赤血球もあります。
赤血球は酸素を運びます。
核がありません。
赤血球は古くなると脾臓で壊されます。
壊れた赤血球のタンパクやヘモグロビンは肝臓に運ばれて、再利用されます。
再利用もできないものは、肝臓から胆汁として腸に流されます。
体の構成成分であったタンパクも、消化吸収されなかったセルロースも、腸の中を通って肛門から捨てられます。
これが「排泄」です。
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