ここから本題


 ダイエットしてみて、気づきました。

 ダイエットは、何かをすることではありません。

 「気づくこと」です

 なぜ、私は太っていたのでしょう?

 食べていたからです。

 なぜ、食べていたのか?太って、動きづらくなっていったのに、なぜ食べていたのか?

 「おいしいものを食べることが幸せだ」と思っていたのです。

 でも、現実をよく見てみると、思っていた世界とは違うのです。

 幸せを求めて、食べまくった人は肥満のために、いろいろな病を得ます。

 糖尿病や高血圧、高脂血症が強調されますが、体が重いために体が壊れていることも多いのです。

 腰痛、股関節痛、膝関節痛、心不全。

 こっちの方がこまります。

 やりたいことができなくなる、やるべきこともできなくなるからです。

 重くなって膝を壊し、腰を壊し、立つの歩くのも苦痛になります。

 そして、トイレに行くのも不自由になり、トイレを持ってきてもらうようにもなります。

 おかしいでしょう?

 おいしいものを食べることは本当に幸せなのでしょうか?


 アメリカは肥満王国です。

 成人の60パーセントが肥満です。

 日本より肥満の判定基準が緩いのに、日本より肥満が多い。

 ドイツも肥満が多くなり、徴兵に支障が出てきました。

 兵隊に適する人が減れば、戦争が減るかもしれませんが、肥満のために苦しむ人も増えるので困りものです。


 アメリカは第2次世界大戦の後、景気がよくなりました。

 食品産業とレストランチェーンなどの外食産業は、成績を上げるために、ディスカウントを始めました。

 値段を下げると収入が減りますから、提供する量を増やしました。

 一人前の量を10パーセント、20パーセントと増やしました。

 国民はおいしいものをやすくたくさん食べられる「幸せ」を享受しました。

 そして、肥満王国が誕生しました。




 今、アメリカでは食品衛生局(FDA)が、「食品会社や外食産業は一食分を増やしてはならない」と指導し始めました。

 「おいしいものをたくさん食べることで幸せにならない」と気づいたのです。

 資本主義優先のために国の健康が脅かされていると気づいたのです。