ドクター エリスの公的サイト

 アルバート・エリス研究所に起こった不幸な出来事により、アルバート・エリスの健康と論理情動行動療法の将来が危機に面しています。

 手短に言うと、アルバート・エリス研究所は理事会と管財人により運営される公共的な非営利団体です。

 ドクター エリスは、長年にわたり、理事長をつとめていました。

 昨年、理事長を辞め、理事の一人になり、名誉所長の座に着くように説得されました。



 アルバート・エリス研究所の理事会は、ドクター エリスの健康管理コストが「過剰」になっていると言いますが、その理事会自体が普通の非営利団体としては非常に高上がりなものです。

 さらに、アルバート・エリス研究所は理事のホテル代、旅費、食事まで払っています。

 それにもかかわらず、理事会は自己資金を増やすことに役立つようなことは何もしてきませんでした。

 かつての筆頭理事であったミシェル・ブローダーは理事と所長を兼務していましたが、このパートタイムのような仕事のために、2005年には30万ドルから40万ドルを受け取ると思われます。



 ご存じのように、ドクター エリスは近々92歳の誕生日を迎えます。

 ドクター エリスは体が弱く、いろいろな病気を持ち、毎時間、医療的ケアが必要な状態です。

 それでも、ドクター エリスの頭は今までと同様にはっきりしています。

 そして、今まで続けてきた金曜夜のワークショップはもちろん、個別のセラピーにもグループへのセラピーにも著作にも意欲的です。



 ドクター エリスと、新しい理事長+数名の理事との間に不一致があります。

 筆頭理事のミシェル・ブローダーは、ドクター エリスを排除する決議で議長をしました。

 彼は論理情動行動療法を推し進めることに興味がなく、より一般的な認知行動療法のような治療方法を推し進めることを望んでいることに、ある日、ドクター エリスは気づきました。

 このことと、研究所の運営には関係のないいくつかの個人的な出来事があったために、ブローダーと理事会は、ドクター エリスに研究所での活動を禁ずる決定を下しました。

 そして、2005/09/16にはドクター エリスを理事会から除名する決議をしました。



 論理情動行動療法(REBT)を作り、アルバート・エリス研究所の名前にもなった、ドクターエリスは、この非常に効果的な治療法を推し進めることに精力的に取り組んできました。

 数千のクライアントから感謝されました。

 数え切れない多くのグループセラピーやワークショップを行いました。

 数百のインターンに自分自身にも、他の人にも役立つこと、感情的に困難な状況を乗り切る方法を教えてきました。



 ドクター エリスはいつも、これらの仕事を続けていました。

 しかし、もう研究所では教えてはならないと言われました。

 非常に評判の良い「金曜夜のワークショップ」も、なんの説明もなく廃止されました。

 研究所の経営陣は、ドクター エリスがもはや普通の人々とコンタクトすることができなくなったとほのめかしています。

 免許を持つ多くの心理学者が、ドクター エリスと会い、健全な精神を持っていることに気づいたということと矛盾します。

 現在、ドクター エリスは同ビルの6階の自分のスタジオでだけクライアントに会うことが許されています。

 しかし、研究所は受付係も秘書も会計係も提供しません。

 メールや書類や支援サービスを受けることも、制限されたり、止められたりしています。

 結果的に、ドクター エリスは、自分の研究所の中で実質的な人質として扱われています。



 ドクター エリスは、いつも自著の印税、講演、カウンセリングの仕事から得られる利益を研究所に直接入れていました。

 そして、自分自身は普通の給料だけを受け取っていました。

 そのようにして、莫大な財産を築いたにもかかわらず、ドクター エリス個人は、必要最低限の財産しか持っていません。

 最近、ドクター エリスが高額な看護ケアを求めたために、研究所はドクター エリスが仕事を続けられるように、その看護費用を、ドクター エリスへの手当として払っていました。

 9月16日の理事会で、研究所はこれらの医療費をもう支払わないことを決定しました。

 そのため、今まで自分の経済的健康をほとんど顧みていなかったドクター エリスは、今や、自分自身のケアのために使う財産がわずかしかないことに気づきました。

 理事会は、ドクター エリスの合法的なカウンセリング業務に対しても、彼のアシスタントの活動に対しても、お金を払いません。



 最近、理事長の父親であり出版者のライル・スチュアートが理事に選出されました。

 この就任は、スチュアート氏がドクター エリスの以前の出版者であり友人だからという理由で理事会に合法性を与えることでした。

 しかし、スチュアート氏は、ドクター エリスの排斥の手先となった息子のロリーを支持するために理事会に入ったとのべました。

 これは研究所の創始者と知的象徴を遠ざけ、プロとしての仕事から排除することです。



 ドクター エリスは、いつものとおりに、REBTのすべての原理をこの苦境で取り乱さないために応用しています。

 支持者と最近行った会合でも、意識鮮明で、論理的で、ユーモアのセンスを忘れていませんでした。

 しかし、研究所で起こっていることをみていて、そのストレスが、ドクター エリスのもろい健康に影響を与えないとは思えません。

 さらに、研究所を作った人間から公職を奪い、62歳の同僚に人権や尊敬のかけらも示さないことは嫌悪すべきことです!



 私たちの多くがよりうまく生きられるように変えてくれたことを支持しようと思うならば、つまり、研究所で今までのようにREBTの実践と教育を続けられるように闘うチャンスを与えることを支援したいと思うならば、

 アルバート エリスに支持をお願いします。

 ドクター エリスは医療費を払わなければなりませんし、研究所をREBTの教育と実践の場に戻すために、現在の理事会に対する訴訟費用も払わなければなりません。

 また、研究所の理事会のミシェル・ブローダー、ジム・マクマホン、ロリー・スチュアートに、この状況についての不快感を伝えてください。

http://www.albertellisinstitute.org/forums/index.php?showtopic=66&pid=245&st=0&#entry245






ドクター・エリスに聞く 2006年2月
原文はここ
質問 

 もし、誰かが嘘をついて、間違った非難をし、世間の評判をおとしめようとしたら、どうするでしょう?

 こんなことにうまく対処していけるでしょうか?

回答

 最初にすること、そしていつもすることは、人が嘘をついたり大げさに言ったりすることに対して、取り乱し、起こったり、心配したり、落ち込んだりしないことです。

 自分が取り乱しているときは、自分で自分に

 「あいつらは絶対に嘘をつくべきではない。

 そして、あんな間違った非難をするべきではないんだ!」

 と言っています。

 自分はそう思うでしょうが、実際に彼らは、そうすべきなのです。

 だって、それが彼らの考え方ですし、感じ方で、行動の仕方なのですから。

 彼らには他にどんなことができるというのでしょうか?



 二番目にすることは、自分が健全に悲しんでいること、楽しくはないこと、残念に感じていることを認め、それでも不健全に取り乱しはしないことを選ぶことで、他の人の嘘や間違った非難について、怒ったり、心配したり、落ち込んだりしないようにすることです。

 あなたは、不健全な感情や反応を選ぶかわりに、健全な感情や反応を選ぶことを、いつでもできるのです。



 三番目には、自分が嘘や間違った非難に対して取り乱していなければ、相手に対して反論することができます。

 ただ、起こった事実を穏やかに繰り返して提示することで、怒ったり、落ち込んだり、心配したりすることなしに、強力に反論することができます。


 四番目には、相手の非難に対する反証を簡単に示し、相手があなたに対してでっち上げた偽りを明らかにする証拠を見せることができます。


 五番目には、「やりなさい。しかし、気をもむな」です。

 気をもむことは、取り乱すことになるだけです。

 嘘や誇張に対抗することになりません。


 六番目には、信頼できる誠実な人々に、自分に対する非難が不誠実で事実ではないことを証言してもらうことができます。



 七番目には、もし、自分がそうしたければですが、自分に対する嘘や偽りの申し立てが世間に無視されるだろうと思うなら、その嘘や非難を無視することもできます。



 八番目には、嘘をつき、偽りの非難を投げつけた人が、過去にどんな不誠実なことを行い、今もそれを重ねているかを示すことができます。



 九番目には、自分に対する嘘や偽証がどんなものであれ、そんなものに怯えることなく、以下のことを強く決意することができます。

  a)他の人がどのように思おうと、自分自身を無条件にすべて受け入れること。

  b)嘘をつき、偽りの訴えをする人々に対して、あわれみを感じること。

  c)その嘘つきや偽りの訴えをする人々を変えようとした自分の思惑が無益に終わったことが証明された時には、その嘘つきや偽りの訴えをする人々がいっしょに住んでいる世界を受け入れること。



 10番目には、繰り返しになりますが、取り乱さないこと。そして、自分についての嘘や偽証とうまく対処していく最良のチャンスを自分に与えることです。


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