購入された方へのヒント




 「アウェアネス介助論」は、まず、「まえがき」と「第1章 アウェアネス介助の哲学」を読んでください。

 あとはどこからどのように読んでもかまいません。

 興味のあるところから読んでください。

 もし、「大きすぎて、どこから読もうか迷うというのでしたら、以下のヒントを参考にしてください。



 看護師や介護士は、「第3章 安楽について」を読んでください。

 後は、興味のある介助を下巻で読んでください。

 読み進むと上巻の基礎編を読む必要性が分かるかもしれません。

 ムービー1,2,7,8
から見るとよいでしょう。

 特に8は介助だからできることです。

 そして、言葉ではなく立ち上がり歩くことを支援することが、生きることに価値を見いだす支援になることを見て取れるかもしれません。



 理学療法士、作業療法士「第16章 歩行」を読んでください。

 健康人を対象とした従来の歩行分析とは違う歩行の考え方があることに気づくかもしれません。

 その後は、「第8章 動きの進化発生学」を読むと理解が深まるかもしれません。

 あとは興味のあるところにお進みください。

 ムービー9(長いです),30,38,11,10から見るとよいかもしれません。



 キネステティクスの学習者は、「第8章 動きの進化発生学」から「第9章 人の移動の発達」「第10章 システムとサイバネティクス」をお読みください。

 その後、下巻のすべてをお読みください。

 すべてがキネステティクスの理解に役立ちます。

 ムービー7,9,8,13,35,31から始めるとよいかもしれません。



 アレクサンダー・テクニークの学習者は、「第17章 立っている・しゃがむ・立ち上がる・座る」をお読みください。

 アレクサンダーテクニークの応用であることが分かるでしょう。

 「第2章 感じる解剖」は、アレクサンダーテクニークで教えられる解剖と矛盾しないことに気づくでしょう。

 ムービー3,21,29をみるとアレクサンダー・テクニークそのものであるとわかるでしょう。



 フェルデンクライス・メソッドの学習者は、「第8章 動きの進化発生学」に興味が湧くでしょう。

 また、「第12章 抗重力システム」は、床に寝ることの大切さを理解するツールになります。

 「第10章 システムとサイバネティクス」を読むと「体全体」という考え方の理解に役立ちます。

 ムービー1,3,6,9,10,11,20
から始めるとよいかもしれません。

 ATMとFIの応用だと気づくかもしれません。



 エサレンマッサージの学習者は、「第15章 アウェアネス・スルー・タッチ」を読んでください。

 エサレンマッサージと共通することが多いと気づくでしょう。

 著者はエサレンマッサージを参考にしていますから。

 その後、「第7章 接触と動きの生理学・心理学」を読むと、自分の行っていることの科学的説明に気づくかもしれません。

 でも、言葉で説明することが重要なのではなく、あなたが気持ちよく触れられることが重要なことを忘れないでください。

 この本は、知識できなく体験の大切さを伝えています。

 ムービー26,27はエサレンマッサージと同じ手技に見えるでしょう。

 この接触がムービー1,5,7,33の介助のときの接触の基礎になっています。



 センサリー・アウェアネスに興味のある方は、「第3章 安楽について」から「第4章 感覚」そして、「第11章 コミュニケーション理論」に進むと理解がよいかもしれません。

 ムービー1,2,10,25,26,21が理解しやすいかもしれません。



 整体師や体に興味のある方は、「第3章 安楽について」をお読みください。

 その後、「第7章 接触と動きの生理学・心理学」「第2章 感じる解剖」「第6章 動きの中枢と日常生活の動き」が役立つかもしれません。

 ムービー1,6,10,11,17,21に興味がわくかもしれません。



 どの業種にせよ、最終的にはすべてを読む必要が出てくるでしょう。

 
筆者がこんなに広範囲に書かなければならなかったのは、人の動きを知ることには際限はないからです。