多くの人が、「座って上体を動かしても骨盤は動かない」と思いこんでいます。
でも、座っていても揺れるように骨盤が動いていることを認めると、上体の動きはとても楽になります。
衣服の脱着を手伝うときに、手伝う人が「この人の上体だけが動いている」と思いこんでいるときと、「この人の骨盤までも動くのを手伝える」と思っているときでは、手伝う人の動き自体も変わってきます。
子どもの服を脱がせたり、着せたりして試すと、はっきりするでしょう。
実験
椅子に座ります。坐骨結節から重さが椅子の座面にかかっていることを感じます。
立ち上がろうとします。思うだけでよいです。
そのとき、骨盤はどのように動こうとするでしょうか?
さらに、立ち上がろうとします。 ちょっと動いてみます。
おしりが椅子から離れる直前で止まります。
そのとき、骨盤の股関節の位置は最初と変わっているでしょうか?
前に出ているでしょうか?後ろに引っ込んだでしょうか?
最初に坐骨結節にかかっていると感じた重さはどこに移動したと感じるのでしょうか?