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ここまで見てきたように、頭は首の上でいろいろな動きをします。 この動きは首の骨から頭につながっている筋肉の働きによります。 左に示した絵は、1742年のフランス人、Gautier d'Agotyの描いた解剖図です。カナダのDalhousie大学の資料館のページからいただきました。 後頭部から首にかけて、たくさんの筋肉があることがわかります。 ひとつひとつの筋肉の名前と働きを覚えるのは無駄です。 これらの筋肉はそれぞれが協力して働き、いろいろな動きを作り出します。 「正しい動き」はありません。 ですから、「ここの筋肉を使いなさい」という指導は無駄です。また、そんなことをしたら、自然な動きはできません。 できることは、これらの筋肉を無駄に緊張させないことです。 使いもしないときに、これらの筋肉を緊張させると、首の骨の動きを邪魔します。背骨を使えません。 首の前側の筋肉が収縮するときに、後ろ側の筋肉も収縮させれば、文字通り、首を縮めてしまいます。 そんなことをしたら、やりたいことはできません。 「頭と首とは多くの筋肉でつながれている」と理解したら、それらをゆるめること、最小限度の緊張だけにすることです。 そうすると、首は自由に動けます。首が痛くなったり、肩がこったりすることもなくなるでしょう。 |
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では、首の骨、つまり「頸椎全体の動き」はどうなっているのでしょうか? |
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