介護、看護の世界で「接触の質」について、問題視されることはほとんどありません。
「優しく触りなさい」と指導する人はいます。
しかし、どのようにするといつでも「優しいさわり方」をできるのかを教える人はいません。
日本人は接触をいやがります。
昔から「三歩下がって師の影を踏まず」とか、「男女七歳にして席を同じうせず」という文化に浸ってきましたから、他人との接触の少ない文化になっています。
ですから、接触を嫌います。
ちょっと触れただけで、「あっ、ごめんなさい」と言うか、「馬鹿野郎、気をつけろ」と言います。
そのくせ、満員電車には駆け込んでも乗ります。
いずれにせよ、「優しいさわり方」に注意していないのです。
看護や介助の教師も例外ではありません。
そのような文化で育ってます。