視覚について

 では、最後に視覚はどうでしょう。これこそは「外側の世界」を直接見ているようです。

 光は電磁波の振動です。その振動はエネルギーを持っています。

 もし、光にエネルギーがなければ、植物は光合成をできず、二酸化炭素は酸素に変わることなく、生物は死に絶えるでしょう。


外側の世界 光が視細胞の中で光化学反応を起こし電気的変化を作る イメージ

 体の「外側の世界」から来た光は、眼球の中の網膜に届きます。

 網膜には視細胞があり、光に当たると視細胞の中で光化学反応が起きます。

 ロドプシンが光化学変化して、視細胞の中で電気的変化が生じます。

 この変化が視神経を通して脳に行き、見ているもののイメージが作られます。

 「外側の世界」が、眼球を通して頭の中にはいるのではありません!

 
頭の中にできるのは、「イメージ」です。


 結局、視覚は「外側の世界」の「物理的エネルギー(光)」が引き起こした「内側の世界」の「変化」を感じていることになります。